レロンソン

 27歳という平均年齢から言っても、ベトナムは若い国です。だからこそパワーに溢れている。と同時に先輩国である日本から学ばなければいけないことが沢山あります。是非、いろいろと教えてください。さて、ベトナムが発展するために必要なことは何でしょうか。

 

平澤様

 まずは国の政策です。政府がしっかりとした方針を立て、全体を推し進めること。これがなければ発展はありません。
 次に、海外との関係です。国はそもそも一国だけでは発展できません。日本としては輸出が大きな発展要因であるように、自国にとってプラスに働くように各国と連携をとっていくことが重要です。
 そして、資源の問題。他国を供給元とするとき、必要な量の資源を如何に確保し続けるか。環境問題と併せて考えなければなりません。環境問題が顕在化している今、それを無視して経済成長を進めようとすると、他国から資源の供給を止められ、成長を抑えられてしまう可能性があります。ベトナムの人の才能は非常に優れているので、資源を有効に利用し、且つ付加価値のあるものを創出していくべきだと思います。


 

レロンソン

 弊社でも、環境テクノロジーを中心とした技術者の育成に力を入れ始めています。またベトナムで盛んな農業を有効に活用する官民一体の事業も進めています。

 
 

平澤様

 私の実際の経験から見ても、役人は国家的な使命感を持ち続けることが必要だと思います。日本語で「志」と言って、国全体を如何に良くするかということを、国を直接動かす方々が共通意識として持つ。これが崩れると、国が変な方向に向かってしまいます。
 また、国と国が協力をするときに、互いに欲が出てしまうと上手くいきません。
 双方が必要なものを提供しあい、素直に信頼関係を続けることが、日本とベトナムの協力関係をより強固にしていくのではないでしょうか。


 

レロンソン

 まだまだ発展途上のベトナムですが、日本人が学んで得てきた知恵を活かしながら成長していきたいと思います。まずは民間レベルから交流を深め、日越経済発展に寄与できればと思っております。そして、もっとベトナムに注目し続けていただけるよう、精進して参ります。
 本日は貴重なお時間とお言葉、誠にありがとうございました。

 

 ‣ 第3回 奥本英一朗様(株式会社大和総研顧問)